日本の刀の文化
時代劇には、刀を持った侍や武士が切りあう描写が多く見られる。
それは、侍や武士にとって命をかけて切りあう刀に特別な思い入れがあるからでもあると思う。
日本には、およそ西洋人が真似できないとされる切腹という自決があるが、日本人は日本というのが孤立した島国のためにこれでもかという位、「精神を研ぎ澄ます」必要性が権力闘争上あったのだろう。
僕が日本人の趣向の中で、これは島国特有の他国に見えない文化が芽生えているなと感じるのは明治、大正、昭和辺りだ。
あの頃の日本のセピア色の風景は、異次元のような恐怖を十分感じさせる。
それは、権力闘争上あらわれた日本の隠せない短所だと思う。
積み重なった人の死という物が長所になるものではないという理由がある。
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古代からのリズム
人はその長い歴史の中で、宗教における神をつくってきた。
それは人間の現実に対するフラストレーションからだろう。
簡単に言うと人間は、神という目に見えないものを作らないとストレスによって生きていけないのだろう。
神は、崇拝するものであり、それは人間によって立てられたものだ。
これは歴史上言えるのだが、就労によるものだけではなく、例えばはるか昔に農耕にて「その稲穂を刈るのは、誰がやるもの」とか「田植えは、この時期にするもの」とかの人の生活のルールの中からもありとあらゆるストレスが生まれてくる。
その稲作がうまくいくか否かを神に祈り、秋に実を付けるそれらが豊作の時には神を讃えて、凶作の時には神を恨む。
フラストレーションから作られた神を人は傀儡として扱っている。
これが永遠に続く人と神の関係性なのだろう。
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人形の願いとペットの思い——人はいい
あるコマーシャルのキャッチフレーズで、人形は目が命というものがあった。
それは、人間が犬や猫のペットを飼うのと同じ状況なのだと思う。
よく目は心の窓というが、それは目という器官が機能上宝石のような輝きを放っているからだろう。
『ハンターハンター』にクラピカの‘緋の目’とあるが、その目をモラル上表現できないが‘コレクション’している人物が出てくる。
その眼球をホルマリン漬けにして小瓶の中に保管するという異常な性癖を持つマニアだ。
人間は生きた犬も猫も部屋の中に隔離して飼育したりする。
ちょっと身が引けるが、本当に愛情を注いで育てないと、かわいそうだ。
生きていない人形も本当は外を歩きたいのかも知れない、と考えてしまう。
人形の目を見ているとそんな思いの眼差しを感じる。
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帰ってきてもいい。
古代の古墳の周りに置かれていた埴輪。土の人形だが、今にも動き出しそうだ。
人形にまつわる怪談がある。
その家にはもう何年も前に、娘のために買った人形がある。女の子の姿をした人形だ。
ある日、もう古くなったその人形と別れがたいが、人形を捨てることにする。
少し家から離れたゴミ捨て場にその人形を捨てに行く。
だが、次の日にその女性が家の玄関を開けて外に出てみるとそこに昨日捨てたはずの人形が置いてある。
家族の誰かがゴミ捨て場から持って拾ってきたのか、と聞くと残りの家族の全員が、そんなことはないと言う。
そんなことが二度も三度も繰り返し起こったので流石に気味が悪くなって、神主を呼んでその人形のお祓いをしてもらう。
これが、きいたのか次に人形が戻ってくることはなかった。
以上が怪談だが、埴輪が戻ってきたら可愛い。
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運営者：花子さん
最終更新：2023年1月20日
