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『死と乙女』 赤川次郎著を読んで。

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『死と乙女』 赤川次郎
 
この物語は、少し変わった構成になっている。
物語のハイライトが文庫本で上段、下段と異なった展開になり、その後終わりは共通する。つまり、物語が起承転結において、先ず起が共通、承と転は二種類ずつ上下に異なる展開、そして、結が共通になっている。
 
徹頭徹尾興味深いのだが、全体像は檸檬のように胴が少しがっしりと太いという構成だ。
かなり前にこの物語を読んだ時に、面白いと思ったのだが、その当時小説を読むことがただ楽しみというだけだったので、この物語を深く考察することはできない。
 
自叙伝を書いて、出版するというのが一時期流行って今も需要が衰えない。
 
人間を書き換えるというのができるとしたら、それは起承転結の4要素の内の起と結、以外の2要素だ。
 
人間の出生に関しては誰も意図的に決めることはできない。それは一つ目の、人の人生100年時代の起にあたる。
 
自叙伝の執筆者は、この出生に関する始めの部分で、自分の物語を5W1Hを元に書きながら回想していくのだろう。
 
ある人は、昔のアルバムを見ながら。そして、ある人は、旧友と電話を片手に話しながら。また、ある人は、孫たちに伝えながら。
 
人間の成長に関しては誰も苦渋なしに描かれることはできない。それは二つ目の、人の人生の承にあたる。
 
このモノクロの学生時代は、誰もが痛い思いをする。
環境によって、性格までもが書き換えられる時期だ。
 
人間の転機に関しては誰もが何か大きな力を感じることなしに描かれることはできない。それは三つ目の、
人の人生の転にあたる。
 
これはさすがに人生終わったと思ったときに、思いもよらない一期一会がある。
この時、限界を感じている時に、この人はと思える人物に出会えるか否かで、幸せになるか不幸になるかが決まる。
 
人間の最期に関しては誰も意図的に決めることはできない。それは四つ目の、人の人生100年時代の結にあたる。
 
自叙伝の執筆者は、この最期に関する終わりの部分で、自分の物語を5W1Hを元に書きながら別れと旅立ちを意識する。
 
そんなで描かれた自叙伝は本屋に並ぶがいつか在庫がなくなる。
 
 
忘れ去られるのは、誰だって同じだろう。
 
人間が求めるもの、‘永遠‘とはそんな忘れ去られることに対する恐怖を克服するものだ。
 
ある本に載っていたが、小さく幼いころに遥かに高いところにある天井の黒いしみがある。
 
段々と、大人になるとその黒いしみが近くなる。
 
これが、加齢だ。
 

 

 

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